塗料の効用と役割
塗料は家や自動車といった身の回りのものから、公共施設まで幅広く使用されており、私たちの生活に無くてはならない存在となっています。この塗料は、ものの保護と美粧の2つの役割を併せもっています。
「ものの保護」
ものの表面に塗られた塗料は膜を形成して、ものを保護します。素地のままでは腐食したり、劣化したりしてしまうような素材に塗装をすることで何倍にも長持ちさせることができます。
「ものの美粧」
多様な色彩や光沢を生み出せる塗料の強みを生かして、バラエティ豊かな面白いデザインや、風景に調和した自然な色を作り出すことができます。ガスタンクや橋梁などはその代表的な例です。
これらの役割のほかに、塗料は様々な効用をもっており、塗装をすることで素材に新たな機能を付加することや、性能、製品価値の向上につながります。
「機能の付与」
様々な機能をもった塗料を塗ることで、よりニーズにあった製品を作り出すことができます。例えば、汚れがつきやすいところで使うものには防汚力のある塗料を使い、高温の場所で使うものには耐熱性のある塗料を使うなどといった用途に合わせた塗料を塗ることで製品の付加価値を高めることができます。